胃ボツリヌス注射

胃ボツリヌス治療は、減量したい方におすすめです。これは手術ではありません。ですのでBMI24以上、いわゆるぽっちゃりの方でも治療が出来ます。基本的には年齢制限はありません。いろいろなダイエットをしても痩せない、すぐリバウンドをしてしまう、そのような方に適しています。パーソナルジムなどに通って運動しても、きちんと体重を減らすことができない人にも適した方法です。

内視鏡治療（胃カメラの治療）でも、怖い方は最初、内服治療でもいいかもしれません。ただ内服でも失敗した方、毎日薬を飲むのが大変な方、毎日注射がしたくない方もおすすめです。15分程度の治療を数か月で体重減少率は約10-15％です。大きな合併症もありません。ご気軽にご相談ください。

胃ボツリヌス治療は内視鏡（胃カメラ）で行われる治療であるため、約15分で行うことができます。
約1時間経過を見て、徒歩でご帰宅が可能です。その後、すぐに通常の生活に戻ることが出来ます。

胃ボツリヌス治療の一番の目的は、食事量を調節することです。治療後、コントロールしやすくなった食事と運動によって約4〜6ヶ月で、多くの方が10〜20キロの体重を減らすことができています。
もちろん体重減少の量は、年齢、代謝率、および個人の運動の頻度によって異なります。

胃ボツリヌス治療後、約1〜2日で効果が出てきます。治療から約3日が経過すると、空腹感の減少が始まり、食欲のコントロールがしやすくなります。1週間が経過すると、より空腹感が減っていきます。この効果が約数か月持続します。

胃ボツリヌス治療は世界の多くの国で行われており、今までも多くの論文で安全性や効果が認められております。数か月で体外に排泄されてしまうので、長期的な健康上の問題を引き起こすこともありません。ただ、処置の前に、絶食や抗凝血薬の中止や治療後の食事など、医師の指示に従う必要があります。

ボツリヌスは長年、医学の領域で使用されてきました。ですので、専門家によって正しい投与量で適用されるならば、大きな問題はありません。胃ボツリヌス治療は一般的な胃カメラの処置ですので、重篤な胃の損傷もありません。ただ、ほとんどの医療処置と同様に、副作用はごく稀にあります。吐き気、疼痛、発熱、鎮静剤による嘔吐などの副作用があります。ごく稀に、出血を引き起こす可能性があります。
胃ボツリヌス治療に起こす可能性は限りなく低いですが、ボツリヌスの副作用として以前から筋力低下、複視、呼吸困難などの深刻な副作用を引き起こす可能性があると報告がありますが、胃ボツリヌス治療での報告はありません。

胃ボツリヌス治療は約4-6ヶ月以内に体内から完全に消えることが知られています。したがって、永続的な問題はありません。

どの肥満治療も食事を好き勝手やっていれば、痩せません。それは例えば、手術で胃を小さくしてもです。胃ボツリヌス治療を含む肥満治療は個人の努力の負担を軽くするものです。ご自分に合った治療を探すことが大切ですので気軽にご相談ください。